ステンレス製缶が選ばれる理由

当社境谷工業（群馬県安中市）が多く扱う

食品・医療・化学・環境機器業界での

ステンレスタンク、ステンレス配管、ホッパー、架台、

フレーム、作業台、ダクト配管など。

これらの現場で「衛生性・耐食性・外観の美しさ」を考えるとき、

とりあえずステンレスで、という判断がされることは少なくありません。

ただ、実際の現場では「なぜステンレスなのか」「どこまでの仕上がりが必要なのか」を、もう一段踏み込んで考える場面が多くあります。

当社、では、ステンレス製缶や配管製作を行う中で、

衛生性・耐食性・外観の3点が、結果的に「選ばれる理由」になっているケースを数多く見てきました。

＜衛生性＞　

食品や医薬の設備では、洗える、清潔を保てる、という前提が当たり前に求められます。

ステンレスは素材として衛生的ですが、実はそれだけでは足りません。

溶接のビード（盛り上がり）がほんの 1〜2mm 高いだけで、汚れの残り方や洗浄のしやすさは変わります。

図面上は問題なくても、実際に使い始めてから「ここ、洗いにくいな」と気づくことも正直あります。

だから境谷工業では、TIG溶接による仕上がりの均一さや、無駄な凹凸をつくらないことを重視しています。

派手ではありませんが、あとから効いてくる部分です。

＜耐食性＞

化学薬品、洗浄剤、高温、湿気。設備まわりの環境は、想像以上に過酷です。

ステンレスは耐食性に優れた素材ですが、こちらも使い方次第という面があります。

薬品の種類や濃度、使用頻度によっては「この板厚で足りるか」「材質を変えるべきか」現場で判断が必要になることもあります。

短期的には問題がなくても、「数年後に差が出る。」その可能性を見越して製作するのが、製缶業者の役割だと私は考えています。

＜外観の美しさ＞

ステンレス製缶では、見た目＝技術力　と見られることが少なくありません。

溶接のラインが揃っているか。歪みが出ていないか。仕上げが雑になっていないか。

これは「見栄え」の話というより、仕事の進め方がそのまま出る部分です。

食品・医薬の現場では特に、外観の綺麗さが「管理が行き届いているかどうか」の判断材料になることもありますので特に気を使っています。

無理せず一気通貫で仕上げる

ステンレスは、扱いやすい素材というより、気を使う素材です。

設計・切断・溶接・仕上げ・据付のどこか一つでも雑になると、

素材の良さは活かしきれません。

境谷工業では、中型製缶に特化した体制で、設計から据付までを一貫して対応しています。

大型タンクや地下工事をあえて行わないのも、無理をせず、品質と納期を守るための線引きです。

ステンレス製缶が選ばれる理由は、素材の性能だけではありません。

衛生性をどう確保するのか、

どの程度の耐久性を想定するか、

どこまで仕上げるか、

こうした判断の積み重ねが、設備の使いやすさや寿命を左右します。

仕様が完全にまだ固まっていなくても「この条件でどう思うか」という段階での相談の方が

結果的にスムーズに進むことも多いです。

ステンレス製缶・配管製作について、検討中の案件がありましたら、群馬県内のみならず、全国への対応が可能ですのでぜひお気軽に当社まで相談ください。